005 双子の神秘

−それぞれ別の環境で育った二人が歩んだ同じ人生−



 双子には不思議な絆があり、片方に起こったことがもう片方にも起こることがある。たとえば、双子の片方が風邪をひいたら、遠くに住むもう片方も 風邪をひくといったみたいに。これだけなら、単なる偶然の一致とも片付けられるが、アメリカには驚くほどの共通性を持った双子が存在する。
 その双子の兄弟はアメリカのオハイオ州ビアクで誕生したが、生後すぐ名前もつけられないまま引き離され、別々の家に里子に出された。
 兄は養父母に「ジム」と名づけられ、6歳の時に自分が養子であること、双子の弟が居ることを知らされた。ジムは、39歳の時に弟探しを始めた。
 弟は、同じオハイオ州の130キロ程離れた場所に住み、名前は兄と同じく「ジム」といった。それだけでも奇遇だが、この二人にはそれ以外にも 多くの共通点があった。学校を卒業したそれぞれのジムはそれぞれ保安官となり、次にガソリンスタンドに勤め、その次にマクドナルドのハンバーガー ショップで働いた。ツメを噛む癖、不眠症気味のところ、18歳から偏頭痛に悩まされその頭痛が治まった時期も同じ。心臓に持病がある点も共通していた。
 さらに、現在の妻の名は二人とも「ベティ」でそのベティとは二人とも再婚。前妻の名はともに「リンダ」でリンダとの間に設けた子供の名も同じく「アレン」。 ペットの犬の名も同じく「トーイ」だった。同じ車に乗り、同じ銘柄のタバコを吸い、二人ともヘビースモーカーで、趣味は日曜大工であった。もちろん 身長も顔も瓜二つであった。
 多くの共通点を持つ二人であったが、兄弟が再会してから初めて二人の人生に違いが生じた。兄はベティと離婚したが、弟は「離婚はしない」と言い切っている。 ちなみにジム兄弟は今でも仲良く連絡を取り合っている。




004 怪奇の扉 006
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